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届ける人

製造部 製造員

2020年入社

HIKARU NAGAHARA

長原 光

鯨肉を部位ごとに切り分け、
加工する。丁寧な仕事で
食卓に美味しさを届ける。

長原 光

長原 光

HIKARU NAGAHARA

製造部 製造員

2020年入社

製造部にて、解体された鯨肉の切り分けや加工を担当する若手のホープ。すべての部位を切り分けられるプロフェッショナルをめざして奮闘中。

母船に上げられた鯨は甲板で解体された後、製造部に引き渡されます。製造部は部位ごとの切り分けや加工を担う、いわば船内の工場です。製造員として日々鯨肉と向き合っている長原に、製造部の仕事の魅力について聞きました。

やりがいのある仕事を求めて。

高校の先輩が共同船舶に勤めていて、「やりがいのある仕事だから」と誘っていただいたことが入社の決め手でした。鯨は学校給食で食べたことがあったので馴染みはあったのですが、実際に働いてみて、生きている鯨や鯨肉の塊を見たときは、その圧倒的な存在感に驚かされましたね。普通に生活していると鯨を間近で見る機会はほとんどないと思うので、仕事を通じてこうした貴重な経験ができるのが共同船舶の魅力だと思っています。

現在は製造部のパン立ていう部署で働いています。パン立ては他の部署が解体した鯨を、さらに部位ごとに細かく切り分けて加工していく仕事がメインになります。入社を決めたときから鯨肉を切る仕事にチャレンジしてみたいと考えていたので、毎日やりがいを持って働くことができています。

素早く丁寧に切る技術で、質と鮮度を保つ。

鯨肉を切るという仕事は、言葉にすると簡単に思われるかもしれませんが、実は相当な技術が求められます。まず包丁が家庭用のものと比較すると大きいため、かなりの握力が必要です。この包丁を上手に扱えるようにならないと、切り口が崩れてしまい製品の質が劣化してしまいます。また、鮮度を保つために素早く切る技術も求められます。そのためには毎日包丁を研いで、切れ味を保つことも重要です。

部位によって切り方も難易度も異なります。特に高級な部位を切り分ける仕事は、熟練の職人のみが担当することができます。私も前回の航海時に高級部位の切り分けをはじめて担当させてもらったのですが、とても難しかったですね。そのときは先輩に包丁の入れ具合を教わりながら、無事に切り分けることができました。

私が後輩に指導する機会も、少しずつ増えてきました。言葉では伝わりづらい部分も多いので、一緒に行動して切り方を見せてあげることが大切だと感じています。とはいえ私自身まだまだ未熟で、担当したことのない部位がたくさんあるので、これからも経験を積んで、すべての部位を任せてもらえるような技術を身につけていきたいですね。

やさしい人が多いから安心して働くことができる。

日々の仕事は大変なこともありますが、その分、長い航海が終わって入港したときの達成感がとても大きいです。船上の生活も、1日の仕事が終わった後に仲間と飲んだりゲームをしたりして、程よく息抜きをしています。

多くの人と関わる仕事なので、入社してからは今まで以上に他者への気遣いを意識するようになりました。良い人間関係が築けないとギクシャクしてしまい、仕事にも生活にも支障が出てしまうので、自分から積極的に話しかけて、溶け込むように心がけています。共同船舶で働く人はみんなやさしいですし、先輩方も丁寧にリードしてくれるので、働きやすい環境だと感じています。